2008年05月22日

福井さん、あなたはレース屋の魂を失ったか…。

今朝のトーチュー(東京中日スポーツ)に、本田技研工業の福井威夫社長の年央会見での琢磨に関するコメントが掲載されたそうです。

北国ではトーチューは売ってないので、とある筋で読ませてもらいましたが、正直、とってもがっかりしました。

そこにあった福井さんのコメントを紹介します。

「2輪でも4輪でも日本人を乗せて欲しいという声は必ずあるが、われわれは決して日本だけを見ているわけではない。特にホンダのF1チームはまじめにチャンピオンを取ることを目的にやっている。そのニーズに合ったドライバーを世界中から見つけてくるのが最優先。その目的に合うなら琢磨くんも乗れるわけだけど、日本人だからといって乗せるつもりは全然ない。」

…(・_・) エ? 何ですって?

チャンピオンを目指しているのなら、何であんな凡ミスばっかりやってて、「最多出走」しか目標がなかったバリチェロを使い続けてるんですか?

むしろ、「チャンピオンを取る」という目的であれば、琢磨は合うでしょう。あんたの目はどうしてしまったんだ?
オイラたちファンは「日本人だから載せろ」なんて言ってないだろ?

「ポイントを取っていないから、われわれも決してバリチェロで満足しているわけではない。でも琢磨くんだからポイントを取れるとも限らない。われわれが持っている客観的なデータを見ても、琢磨くんがバリチェロに勝つのは結構大変。そういうレベルだと思う。」


…をい。


その客観的データとは、いつのどの時点でのデータだ?
2005年とかじゃないだろうな?

少なくとも、2007年の琢磨は、開発が止まった旧年車で本家HONDAを追っかけ回し、オーバーテイクしてるし、バリチェロに何度先着してるんだ?近年のデータを見る限り、どうみても琢磨が勝ってるだろ。昨年からノーポイントのバリチェロ。4ポイントを稼いだ琢磨。しかも、マクラーレンをオーバーテイクして、ですぜ。去年、HONDAがマクラーレンをコース上で抜いたこと、ありましたっけ? 
マシンがSAF1の方がよかった、なんて言い訳するんじゃないよね? 腕の差の話なんだから。


なんか、もうね。がっかりですよ。

オイラは今まで福井さんを買ってたんですよ。

なぜって、福井さんは本田宗一郎さんが育てた、生粋のレース屋だから。

ホンダは1960年代に2輪のGPに挑戦。そして70年代後半に再度挑戦します。

このとき、GP500では2ストローク4気筒エンジンが全盛期で、スズキのRG500ガンマ、ヤマハのYZR500が覇権を競い合ってました。そこに、ホンダは4ストロークエンジンで戦いを挑んだんです。2ストはピストン1往復ごとに1回爆発し、ハイパワーでかつ軽量コンパクトに設計できるため、2輪のエンジンに最適。4ストはピストン2往復で1回爆発で軽量化が難しい。なのに、あえて不利な4ストで挑もうとしたわけです。

その名も「NRプロジェクト」。(New Racing)
これに最初から参画し、後にチーフエンジニア、プロジェクトリーダーまで勤め、最後まであきらめずに無謀な挑戦をやり続けた。それが福井さんなんです。

NRプロジェクトのキモは、オーバルピストンエンジンの開発。2ストに勝つために4ストの回転数を上げることを思いついた。計算上、8バルブにすれば2ストに勝てる。しかし、従来の真円のピストンでは5−6バルブが限界。だったらピストンの形状を楕円に変えればいい。そんな思いつきから、開発されたのがオーバルピストンエンジン搭載の「NR500」です。

それこそ、本田宗一郎さんのスパナが飛び交う中(爆)、あくまで4ストで2ストに勝つことを目的に挑み続けたわけです。それはまるで、中古車なのに果敢に他チームにバトルを挑みに行った2006年前半の琢磨のごとく、ですよ。

その福井さんが社長なんだから、ホンダはSAF1を支えてくれたんだ。これまでそんな風に思ってたんですよ。オイラは。


今回の福井さんのコメントは何なんでしょうか。

あんた、レース屋の魂を完全に、経営に売ってしまったのか?

ホンダにとって、ブラジルは今、有望な市場です。それをおもんぱかって、ブラジル人のバリチェロを持ち上げたとも考えられるのですが…、それはもう、レース屋だったころの福井さんじゃない。オヤジさんが育てた福井さんじゃない!



天国のオヤジさん、福井さんの頭にモンキーレンチを投げつけてやってください!

福井さんをもう一度、レース屋に戻してください!

オイラ、もう情けなくって情けなくって…。


komelong_01-160.gif

【文中誤記修正しました】
posted by こめろんぐ at 23:55 | Comment(14) | TrackBack(2) | モースポとバイクと佐藤琢磨と | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする