2005年12月21日

万引きでも実刑! トホホ事件の法廷

裁判所の中でも、比較的軽微な事件を扱うのが「簡易裁判所」(簡裁)です。簡易といっても、裁判はきちんと行われますよ。法廷もきちんとあります。ただ、傍聴席がショボイのが玉に瑕(^_^;

この簡裁、実はトホホ事件が満載です。

先日傍聴した「窃盗」被告事件。被告人の名前が「自称○○○男」となっていました。本名わかんないのかよ!とか思いつつ、判決を傍聴したのですが、どんな事件かと思いきや






















缶ビール2缶(498円)の万引き1件。



…一応、念のため申し上げておきますが、被告人のおじさんは、ちゃんと手錠をして、両脇を刑務官に抱えられて出廷してきましたよ。
万引で逮捕されるのはよくある話ですが、まさか正式起訴までするとは…


事件の内容を聞くと、どうやら、
ホームレスのおじさんが昼間、なけなしの金をはたいて発泡酒を買って飲んだんだけど、全然足りなくて、もっと飲みたいから、●ンキホー●に行ってビールをポッケに入れちゃった。それで御用になっちゃったということです。


どこの誰兵衛か、というより、このトホホなおじさんに、心の中でダメ出しをしちゃいました。





で、出た判決は…
























懲役1年6カ月(実刑!)












工エエェェ(゚Д゚)ェェエエ工





ビール2缶の万引きで実刑かよ!
いや、驚きました。厳しいなぁと。





判決理由を聞くと、このおじさん、すでに同種事件で4回もムショに入っているとか。
で、実は出所したばかりで、行くところもなくてホームレスに。しかも、このとき持っていた金は、刑務作業による報賞金だったそうです。
それが尽きて、なおビールが飲みたかったという動機について、裁判官は「短絡的、自己中心的で酌量の余地はない。規範意識の欠如も甚だしい」と断じました。




いや、ごもっともですが、このおじさん、出てきたらまた、やるんじゃないでしょうか…。


むしろ、おじさんの出所後、働けるところとか、住めるところをきちんとフォローしてあげないとダメダメなんじゃ…。
いや、犯罪者は犯罪者なんですが、こういう人にはきちんと手を差し伸べてもいいんじゃないかと、ちょっと本気で思いました。娑婆にいる時間よりムショにいる方が長くて、ムショでは税金で飯を食っている…。

きっとこういうおじさんは、全国にたくさんいるんでしょう。

法務省のホームページによると、平成15年の刑務所収容者数は7万1,889人! 定員の116%だそうです。平成5年から増え続けているとのことで、全国で刑務所の増設が急ピッチで進んでいるとか。


こういうちっちゃい犯罪者をきちんとフォローし、ムショ行きになりそうな人をきちんと働かせた方が税金の節約になるんじゃないかなぁ、と思った法廷でした。



posted by こめろんぐ at 19:21 | Comment(1) | TrackBack(0) | 実録!?裁判傍聴日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
裁判には,多額の税金が掛かります。
捜査にも多額の税金が掛かります。
万引犯を正式裁判しても,国民にとってはおそらく何十万円もの税金を費やされ,マイナスでしかありません。
万引犯の裁判で利益を得ているのは,万引が容易なくらい人件費を削っているスーパーやコンビニだけです。
万引の裁判で,額が著しく低く,一般国民の利益にならない場合は,スーパーなどに費用を負担させるべきです。
Posted by 民間人 at 2010年01月09日 11:51
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