2009年06月27日

結局、FIAは「CART」の二の舞になりたくなかったんだろうなぁ

結局、F1分裂騒動は空騒ぎに終わったわけですが、「分裂開催辞さず」と言っていたFOTA側に対し、当初はあれだけ強気だったFIA側が、なぜ「モズレーの首」「予算キャップ制の延期」という譲歩をしてしまったんでしょうね。

アメリカのモータースポーツも一度、分裂騒動が起きましたが、やっぱ、あれの影響なんだろうなと思ったりします。

アメリカのモータースポーツの最高峰は「インディーカー」です。昔はオーバルあり、ストリートあり、サーキットありとバラエティに富んでいて、オーバルの平均速度はF1よりはるかに速い「世界最速バトル」が売りでした。F1は最高速が350km/h(今はそんなに出ないか)ですが、インディーのオーバルでは350km/hはバトルの速度ですから。

このシリーズでもっとも権威があるのは、世界3大レースの一つ、「インディー500」です。

インディーカーシリーズを長らく、主催していたのはCART(Championship Auto Racing Teams)でした。ただ、インディー500だけは「インディアナポリス・モーター・スポーツウエイ」(IMS)が主催でした。IMSはインディー同様のオーバルレースの縮小に疑問を持ち、独自のシリーズ「IRL」を設立して、CARTシリーズから分離しました。全米を転戦するオーバルオンリーのシリーズ戦です。

当初、IRLは苦戦しました。インディーの有力ドライバーはCART(チャンプカーと改称)に残ったため、IRLはマイナーなドライバーのみで行ったからです。

ただ、アメリカのモータースポーツファンにとって「インディ500」は特別なもの。IRL側に「インディ・ウイナー」が誕生すると(当たり前か)、徐々に勢いをつけはじめ、さらにCARTでエンジンレギュレーションを巡るごたごたがあるなどし、名門チームのペンスキーがIRLに移籍。さらに、ホンダや盗用多も移籍し、CARTは破産に追い込まれます。その興行権を引き継いだ組織も経営難で、とうとう昨年春でもって終了。シリーズ戦はIRLが吸収合併したのです。


今回のFIAとFOTAの動きを見れば、FIAが「CART」と見立てられるかもしれませんが、FOTAはフェラーリ・マクラーレンなどの名門チーム、ドライバーを丸ごと持って行く構えでした。しかも、暫定スケジュールに「モナコ」「シルバーストーン」「ヘレス」「鈴鹿」を入れるなど、ファンのツボを心得た戦略を立てていましたし。

まあ、それ以前に、ドライバーのメンツをみればどっちがおもしろそうかは一目瞭然。CARTより早くF1が没落しかねない状況だったわけです。

そう考えると、FIAが妥協を示したのも当然といえば当然ですね。

ただ、F1は今のままじゃダメでしょうね。トルコGPに閑古鳥が鳴きまくってたのがその象徴です。ダブル・ディフューザー容認により、オーバーテイクの難しさは相変わらずのようですし。KERSは大失敗で、どちらかというと「抜かれない」ためのデバイスになってますし。


いっそ、マーチとかブラバムとかプロドライブは参戦を認めてもよかったんじゃないの? と思ったりもするんですが…。


佐藤琢磨を応援しています!
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posted by こめろんぐ at 15:21 | Comment(2) | TrackBack(0) | モースポとバイクと佐藤琢磨と | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
何かねぇ・・・、余りにも台本通り過ぎて。

しかし、マノーが選ばれるとはねぇ。
順当ならば、USF1、カンポス、プロドライブだと思うんですが、
この辺りはやはりキナ臭いです。
Posted by ジムカニアン at 2009年06月28日 08:59
ジムカニアンさん>こんばんはー!
確かに、まったく下馬評に挙がってなかったマノールの当選はやや違和感を感じます。
つーか、まだまだきな臭いし。どうなるんでしょうね。
サーキット外のごたごたの方がニュースになりやすい現状もいかがなものかという気がします。ハイ。
Posted by こめろんぐ at 2009年07月12日 00:50
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