2007年02月19日

悪徳商法の詐欺事件(その1)〜容姿でこんなに印象が違うものか

ある日の裁判所の掲示板に、ひときわ異彩を放つ表示がありました。

事件名は「詐欺・特定商取引に関する法律違反」で、被告が男三人、女四人、会社1つ。裁判官が1人の単独事件ですが、被告7人ということで、大法廷を使うことになってました。これはにおいます。ちょうど初公判でしたので、コレはおもしろそうと思い、法廷に向かいました。

法廷ではテレビカメラがセットされ、腕章を着けた報道陣もいました。

こりゃでかいヤマですよ〜。わくわくします。


裁判所の職員から「後ろからテレビ撮影するけど、どうしても撮りたくない人はいったん、退廷してね。なお、裁判官の入廷時は起立しなくていいから」との注意が。

裁判を題材にした映画を見ても分かるとおり、裁判官の入廷時は法廷と傍聴席は一同、起立し、一礼します。コレも日本流なんでしょうね。

さて、裁判官が入廷し、テレビ撮影が終わると、腰縄手錠姿の被告人がぞろぞろと入廷しました。1、2、3…6人? 一人足りなくないか? と思ったら…






私のすぐ後ろに座っていた若いねーちゃんが

すくっと立ち上がり、法廷に向かっていったの

です!



そして、被告席に着席しました。



ひ、一人だけ保釈されてたのか!


正直、この展開は読めませんでした。

それにしても…。


勾留中の被告人と保釈中の被告人って…


あまりに印象が違いすぎ!



男はこの際、置いておきましょう。

勾留中の女3人といえば、上下がスエット姿で、履き物は今日日、便所でも使ってないようなしょぼいサンダル。髪はぼさぼさで、一人なんか茶髪の根元の黒い部分が妙にくっきりと出てて、そりゃあもう、ひどいもの。化粧無しのすっぴんで、やつれて目つきも悪くなってました。「おまえ、絶対有罪」。そんな見た目です。

一方、保釈されていた1人は、ぴしっとしたスーツを着込み、スカートも膝上10センチと心得た長さ。黒いパンプスが地味すぎず派手すぎず、好印象です。さらに、髪もきちんと整えられ、化粧も薄化粧ながらバッチリ決まっています。唇も薄紅色で、うぶなOLという雰囲気。かわいいです。正直。

この4人のうち、一番刑が軽いのは誰か、と聞かれたら、間違いなく保釈中の1人を指すでしょう。
無罪主張なんかしようものなら、「うん、間違いない。他の3人は死刑」と認めてしまいそうです。

それくらい、印象が違います。いや、すごいわ。万が一、何かの間違いで犯罪をやらかしたら、頑張って保釈されるに限りますね。相当、金は積まないといけないでしょうけど。


さて、事件は何だったかというと、典型的な資格商法詐欺でした。「総合旅行業務取扱管理者」とかいう国家資格(実在するようです)の教材を4人の主婦に1セット50万で売りつけ、200万をだまし取ったというものでした。で、ナニが詐欺だったかというと、被害者に対して「資格は簡単に取れる」「資格が取れたら在宅で仕事があり、ナンボでも稼げる」と言ってだまし、クーリングオフで解約を申し出た人については「旦那にチクるぞ」「親のところに取り立てる」と脅して、解約しないようにし向けていたという話。(合格率数%の超難関資格のようです)。へそくりをため込んで内職を従っている主婦に電話でセールスをかけて、カモにし、次々と教材を売っていたとか。女4人がテレホンアポインター、男は1人が社長、1人が経理、1人が解約阻止役でした。

で、罪状認否で、男3人と身柄の女3人は「単なるセールストークで詐欺の意図はなかった」と起訴事実を否認。保釈の1人は「間違いありません」と起訴事実を認めました。




…なるほど。


認めたから保釈なわけね。で、認めないから「勾留」と。

典型的な「人質司法」ですなぁ。わかりやすすぎ。

認めた1人は「どうせ有罪なら、心証でもよくした方がいい」、そんな戦術なんでしょうか。そんなうがった見方をしちゃうオイラって一体(^_^;


さて、200万の詐欺事件と、ちんけな事件の割には物々しいなぁと思ったら、検察側の冒頭陳述で述べられた事件の全容がすさまじかったのです。
問題の教材は1セット35000円で仕入れ、それを50万円で販売。9000人以上と契約し、36億円以上の収益があったようです。

をうい。ボロもうけじゃないか。てか、なんでそんなにだまされるんだ?とか疑問に思うんですけど。しかも電話だけ。


冒頭陳述が終わると、被告数が多いのと、否認事件になったため、審理を男3人と女4人に分割することになりました。まあ、それが無難だろうねぇ…。


そして、その次の公判でものすごい展開が待っていたのです!


<つづく!>


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posted by こめろんぐ at 22:47 | Comment(7) | TrackBack(0) | 実録!?裁判傍聴日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こめろんぐさん、こんばんは!
わくわく・・・(゚∀゚)≡3
Posted by guwa at 2007年02月20日 00:37
その事件…一時期話題になりましたね。

起訴されたのは200万円でも、実際には巨額の詐欺事件の為、今後の展開は面白そうですね。

まぁ見た目で刑罰が増減されてはいけないと思いますが、やはり罪を素直に認めた方は、刑罰は軽くなりますわな…。綺麗な女性は怖いですな…(;^_^A

Posted by 考える葦 at 2007年02月20日 08:28
はーく、はーく!
続きが待ち遠しいっす。(笑)
Posted by カンジ at 2007年02月20日 11:11
guwaさん>こんにちは!
まーまー、押さえて押さえて(爆)
っていうか、この事件、オチはないので悪しからず(^_^;

考える葦さん>どもです♪
うわっ、葦さんも知ってるメジャー事件でした!?
それほどメジャーとは(*'-'*)ゞポリポリ
まあ、素直に認めて反省すると、その分の情状は酌量されますね。通常は。
でも、見てくれで判断してしまいそうな、そんな危険は裁判員制度にも絡んでたりします…

カンジさん>こんにちは!
入れ込みすぎ入れ込みすぎ(爆)
オチはないですから(^_^;
Posted by こめろんぐ at 2007年02月20日 13:20
詐欺だめかも…
Posted by BlogPetのまめろんぐ at 2007年02月20日 14:46
>こめろんぐさん
オチがなくても『つづく』のフレーズを気にしてしまうのが、人間なんですよね(^^;)

>まめろんぐ君
『かも』ぢゃなくて本気(マヂ)でダメなんだお(^ω^;)(;^ω^)<詐欺
Posted by マーク=グラン at 2007年02月21日 00:35
マーク=グランさん>こんにちは!
そうですねぇ(爆) で、マークさんも気になった口ですか?

まめろんぐ>マークさんのおっしゃる通り、「かも」じゃなくて、ダメだから。
Posted by こめろんぐ at 2007年02月21日 12:55
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