2007年02月21日

悪徳商法の詐欺事件(その2)〜見た目は関係なし(爆)

このエントリは「悪徳商法の詐欺事件(その1)〜容姿でこんなに印象が違うものか」の続きです。

さて、迎えた被告人いっぱいの資格商法詐欺事件の第2回公判。


開廷表を見て、ちょっと驚きました。





裁判官の名前が、この前と違う!


女4人組だけでなく、男3人組の裁判も同じ人に変わってました。



裁判官が転勤したわけでもないのに、なぜ? と思ったのですが、よーくみると、裁判体の表示が「合議」になってました。

この事件、第一回では裁判官1人の裁判(単独)だったのですが、どうやら、被告人の多さと、1人を除いて全員否認という状況では一人で裁くのは困難として、裁判官3人による合議としたようです。

そういうこともあるんだなぁ…。多少驚きました。


しかし、今回に限って言えば、被告人にとって最悪の展開になったといえます。


なぜなら、この前担当していたK裁判官は、比較的物腰が穏やかな人で、丁寧に裁くのが特徴(と、傍聴席からは見えてます)。
これに対し、3人の合議のトップであるA裁判長は、ものすごく声が大きく、反省の度合いが足りない被告人や矛盾した証言をする証人にはびしびし追及する人です(以下同文)。

今回の被告人は詐欺師ですから、当然、頭の中で裁判対策も考えているはず。その前提条件は、物腰穏やかなK裁判官です。検察官よりも厳しい突っ込みのA裁判長は想定していないでしょう。

これは…荒れる法廷の予感です(爆)



さて、まずは女4人(テレホンアポインター)の裁判からです。
今回は全員保釈されたのか、ビシッとしたスーツ姿でそろって登場です。

通常、否認事件ではとことん、勾留され続けるものですが、このケースでは証拠となる調書の取り調べに同意したので、早くに保釈されたようです。

で、被告人質問が始まりました。
最初は見た目、江角マキコ的な顔と存在感。こないだのぼさぼさ頭とやつれきった顔とは大違いです。
で、弁護側の質問が始まってみると、否認の仕方が変わってきました。ようは、自分が主体的にだましたんじゃない、と言いたいようです。
「(共犯者)に言われるがまま、セールスしただけ。名簿やマニュアルなども(共犯者)にもらった」
「結果的に詐欺になってしまったことについては、被害者に申し訳ない」
などと寝言を言ってました。

検察側の質問も、供述調書の内容のチェックに終わり、いよいよ裁判所の質問タイムです。

裁判長「ところで、お客さんから苦情はたくさん来てたんでしょ」
江角似「はい」
裁判長「んじゃ、自分が売っているものが危ないと分かったんじゃないの?」
江角似「いや、その…」
裁判長「じゃ、なんで偽名使ったの?」
江角似「そうするよう言われたので」

をうい。明らかにヤバイもの売ってたからじゃないか!

裁判長「あなた、短大は出てるよね。ものの分別はある」

江角似「…」
裁判長「普通、それだけ苦情が来てたらヤバイと思うわけだが」
江角似「多少は感じましたが、すぐに(共犯者)に代わったので…」
裁判長「じゃあ聞くけど、給料かどれくらいあったの。総額で」

いきなり核心ツイタ━━(゚∀゚)━━!!!

江角似「成績にもよりますが、月に100万くらいは…
裁判長「…あなたね」
江角似「はい?」
裁判長「普通の仕事でそんなにもらえると思うの?」
江角似「いや、ちょっと大変な仕事だから…」
裁判長「普通じゃないと思わなかったの?」
江角似「いや、それほどたくさんの仕事を経験したわけじゃないので…」
裁判長「逮捕されるまで、詐欺とは分からなかったわけだ」
江角似「ハイ」
裁判長「しかしねぇ。たかだか本が十数冊売るだけで50万円。で、営業次第で月収100万円、お客からの苦情がたくさん来ていた。普通の人は気付くんだよ。普通じゃないと」
江角似「…」
裁判長「他の人のセールストークを聞いていても怪しいと思わなかったの?」
江角似「いや、他の人のセールスは聞こえませんでしたし、私も聞かれないようにしてました
裁判長「なんで?」
江角似「それぞれのノウハウもありますし、それはお互い秘密にしていたので」
裁判長「自分の営業の仕方を盗まれたくないわけだ」
江角似「まあ、その…」
裁判長「でも普通は聞こえるでしょ。同じオフィスなんだから」

江角似「机の下に潜って電話をかけてました」

…あのー。悪徳商法の皆さんは、そんな状況で電話かけてたわけですか(爆)
そ、その状況は想像しただけでちょっと笑えるかも(爆)

裁判長「あなたは逮捕されるまで分からなかったと言ってもね、世間では通用しないよ」

江角似「…」
裁判長「あなたね。お金がいいからって、何でも仕事を引き受けたら、また同じコトを繰り返すんじゃないの?」
江角似「それはないです」
裁判長「でも、今回は逮捕されるまで詐欺と分からなかった」
江角似「…」
裁判長「もういい、終わります(゚Д゚#)。下がってよし。次!」
江角似「Σ( ̄ロ ̄lll) ガビーン」


問答無用で切り捨てました!

確かに聞いても無駄だけど、いいのか? ここまで切り捨てて。

さて、次は起訴事実をすべて認めた「可愛い系」です。

似たようなやりとりで弁護側、検察側の質問が終わりました。

裁判長「それでは裁判所から質問します」
可愛い「ハイ」

…こころなしか、びびっている声に聞こえます(爆)

裁判長「あなたもまた、上司の指示でやってたっていうけど、仕方なくなの?」
可愛い「そうするよういわれたので」
裁判長「イヤじゃなかったの?」
可愛い「少しは」
裁判長「じゃあ、やめればいいじゃない」
可愛い「やめたら他に仕事がなかったので」
裁判長「転職先探そうとした?」
可愛い「いえ」
裁判長「結局、お金がよかったから続けたのか?」
可愛い「それもあります」


この辺のやりとりがエンドレスになりそうだったので、いったん退廷しました。ちょっと、用事もあったので。


で、用を足して法廷に戻ると、


裁判長「もういい(゚Д゚#)!終わります!席に下がって」

と、4人目の被告人に怒鳴りつけたところでした(爆)

そのあと、論告求刑が行われ、検察側は4人をボロカスに切り捨てて、全員に懲役2年を求刑しました。弁護人はそれぞれ、長々と弁論し、「反省しているので執行猶予をくれ」と求めました。


いやはや、裁判長の独壇場だなぁ。この裁判。ちなみに、このあと午後からは主犯格の社長ら3人の公判が行われました。裁判長は同じです!



<続くっ>

PS:一応、念押ししますが、オチはありません(^_^;


komelong_01-160.gif


posted by こめろんぐ at 22:53 | Comment(6) | TrackBack(0) | 実録!?裁判傍聴日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こめろんぐさん、こんばんは。
裁判長、こわ〜(;´д`)・・・でもちょっと萌え(●´ω`●)ポッ
でも、悪いことしたんだからしょうがないですな。続きも楽しみでし〜(^▽^)
Posted by guwa at 2007年02月22日 00:57
今時の人(犯罪者)は親にもろくに怒られてなかった人が多いと思うので、こんな裁判官は貴重ですね。おそらく判決の時には、しっかりお灸を据えるのでは…?ちょっと期待です。(笑)

でも、親にはしたくないタイプです…(爆)

Posted by 考える葦 at 2007年02月22日 07:13
いや〜ここまでキッパリ切り捨てると気持ちがいいくらいですね〜

ある意味詐欺師って殺人犯よりも汚い人種だと思うんですよ。

裁判ではばっさりやって欲しいっすね〜・・・

続きが楽しみ〜(^^;
Posted by えす1964 at 2007年02月22日 09:09
guwaさん>こんにちは!
このお方、往生際の悪い被告人には容赦ないんですよね…。見てておもしろいけど、敵には回したくない人です、ハイ。
てか、巨匠って…M?(爆)

考える葦さん>どもです♪
いやいや、ここまで問いつめられたら(しかも、生命与奪の権限を持った人に)十分トラウマでしょうねぇ。「またやらないように」という親心なんでしょうけど。ちなみに、情状証人の出廷は無しでした。まあ、裁判長に問いつめられて万事休すでしたでしょうけど。

えす1964さん>こんにちは〜
こういう「雇われ詐欺師」が一番たちが悪かったりします。きっちりお灸を据えようとしたんでしょうね。次も同じコトをやらないように。続きは…オチはないですよ(^_^;
Posted by こめろんぐ at 2007年02月22日 10:49
全員有罪なり!(爆)
切り捨ててよし!
Posted by カンジ at 2007年02月22日 13:45
カンジさん>こんばんは!

まあ落ち着いて落ち着いて(爆)
Posted by こめろんぐ at 2007年02月22日 19:26
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