2007年02月28日

悪徳商法の詐欺事件(その3)〜身もふたもなくバッサリ!

ひょっとすると、忘れ去られたかもしれませんが、このエントリは「悪徳商法の詐欺事件(その1)〜容姿でこんなに印象が違うものか」「悪徳商法の詐欺事件(その2)〜見た目は関係なし(爆) の続きです(^_^;


さて、テレホンアポインターのお姉ちゃんが、ぎったぎたに叩きのめされた裁判が午前で終わり、午後から悪徳商法会社の幹部3人の裁判が始まりました。

この3人もまた、保釈されており、みんなそろってダークスーツ姿です。シャツも黒く、ネクタイはメタリック系でした。


…どうみてもカタギに見えないから。前回は詐欺を否認したけど、このカッコではどんな主張をしても、説得力ゼロのような気がします。さて、彼らはあの厳しい裁判長からの追及に耐えられるのか?(爆)


開廷し、弁護側から証拠提出がありました。どうやら被害弁済をしたようです。といっても、被害全体がでかいですから、立件された人への賠償なんて楽勝でしょうね…。

よく、詐欺系の犯罪では「被害弁済」と「示談金」を支払い、被害者から「宥恕の意志」をとることが多いです。被害者から「まあ、反省しているようだから、私も勘弁してやった。どうか寛大な措置を」といわせるわけです。金で。

今回もそれなのかと思ったら、「宥恕」までは取れなかったようです(^^) ザマアミロ( -.-)。ヘッ


さて、諸々の手続きが終わったところで社長の被告人質問です。弁護人からの質問は、まあ、被告の言い訳ですね。要旨は

1:だますつもりはなかったが、結果的にだましたことは経営者として申し訳なく思う。
2:セールストークは彼女たちが勝手にやっていたことで、こちらでセールス方法を指導したりしたことはない。
3:今回の事件の被害者に深く謝罪する。
4:もう、この商売には懲りた。いま、会社を整理している最中で、間もなくたたむ。正業でやってた輸入品販売をちゃんとやりたい。

…をうい。

「反省」と「謝罪」を強調しているものの、肝心な部分はテレアポの姉ちゃんに責任なすりつけかよ! 往生際悪い奴やなぁ…。

さて、検察側の質問タイムは意外につまらなく、つい居眠り(^_^; そして、いよいよ裁判官からの質問です。

裁判長 この教材販売会社をはじめたきっかけは?
社 長 以前、名古屋の教材販売会社で勤めていたことがあり、始めました。
裁判長 最初は、別の会社をやってたんだよね
社 長 ハイ。輸入雑貨の販売店を。でも、うまくいきませんでした。
裁判長 それで、教材販売を始めたのはなぜ?
社 長 以前努めてたので、ノウハウもありましたし、
裁判長 結局、楽にもうかるからじゃないの?
社 長 いや、そういうわけでもなく…
裁判長 で、前の会社でも、こんな値段で売ってたの?
社 長 ええ、まあ
裁判長 3万5000円で仕入れて、50万円で売ってたわけだ。
社 長 …
裁判長 普通ではあり得ない商売だとは思わなかったの?
社 長 そういう商売だと思ってました。
裁判長 普通じゃないでしょ。
社 長 はぁ

裁判長
 濡れ手に粟のボロ儲けじゃないのか!?(゚Д゚)クワッ

社 長 …

裁判長、バッサリキッタ━━(゚∀゚)━━!!!

社長のΣ( ̄ロ ̄lll) ガーンな表情が、背中越しに見えたような気がしました。

まあ、前の会社で、ボロもうけの仕方を知ってて、そのやり方をそのまま、自分でやってボロ儲けした。それ以上でも以下でもないもんなぁ…。

と同時に、せっかくの「テレアポ嬢への責任なすりつけ工作」もパアです。もう、裁判長o( ̄▽ ̄)b グッジョブ

あとの会話は大して中身がありませんでした。で、ほかの2人の幹部の被告人質問もありましたが、大した盛り上がりもなく、最後の場面に。

検察側が「きわめて悪質であり、再犯のおそれも高い」「酌量の余地なし」として、社長に懲役3年6カ月、罰金300万円を求刑。2人に懲役3年罰金100万円を求刑しました。

弁護側は「金を返して被害は回復している」「テレアポ嬢が詐欺行為に及んだもので、被告らに積極的関与はない」などと最終弁論しました。被告人たちの最終陳述も、「結果責任はあります。反省し、店は畳みますし、二度としません」といってましたが…


絶対またやるよ。おまえら。


傍聴席一同、そう思ったと思います(爆)



判決は、社長が懲役3年執行猶予5年、罰金300万円、他2人も執行猶予付きの有罪となりました。テレアポ嬢も執行猶予付きの有罪です。

まあ、金を返したという点を考慮し、ギリギリの執行猶予ということのようです。猶予期間も目いっぱい取ってますから。判決理由でも、「安価な教材を高額で売り付けて利益をむさぼった犯行。金目的の動機にも酌量の余地はない」と、バッサリ切り捨てました。ま、そりゃそうだよな

それにしても、金返せば執行猶予ですから、悪徳業者はなかなか減らないわけです。

たとえ金を返していても、これだけ悪質なのにはバッサリと実刑でいってほしかったのですが…。なかなかそうも行かないのでしょうか。その辺がよく、理解できないんですよねぇ。

というわけで、なかなか悪は成敗されません(^_^;

みなさんも、資格商法などにはご用心を。


<おしまい>

komelong_01-160.gif


posted by こめろんぐ at 22:33 | Comment(9) | TrackBack(0) | 実録!?裁判傍聴日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ホントにオチありませんでしたねw

しかし、この裁判長いいキャラしてますなw
Posted by マーク=グラン at 2007年02月28日 23:15
書き忘れました。

かく言う僕は『密かに』期待してましたがw
Posted by マーク=グラン at 2007年02月28日 23:17
こめろんぐ裁判長!
ここは懲役4年でどうすか。
Posted by guwa at 2007年03月01日 00:40
いやあ、気持ちよかったです。
バッサリ切ってくれた裁判長にね。
さわやかな読後感の三部作、
とでもいうのでしょうか(笑)。
Posted by beach at 2007年03月01日 00:42
マーク=グランさん>こんばんは!
はい、予告通りオチはありません。ある時は、始めからそういいますから(^_^;
ちなみに、この裁判長は、あの好評を博した名台詞の方です。

guwaさん>どもです♪
私もその辺が適当だと思います! 手を挙げて「執行猶予は不当!」とか言い出しそうでした(^_^;

beachさん>こんばんは!
もう、この裁判長さんがいなかったら、この裁判はつまらない話だったわけで。多分書きもしなかったでしょう。ホントいい味でしてる方なんですよね(^^)v
Posted by こめろんぐ at 2007年03月01日 02:25
執行猶予…残念!(笑)

億単位の詐欺をしても、シャバでのうのうとして居られるなんて、日本は良い国ですね。騙した相手がヤクザや企業ならまだしも、善良な一般市民ですからね…。せめて、全顧客に差額の返還くらいはさせるべきだと思いました…。まぁ、裁判を起こさない人は、法の保護は受けれない今のシステムでは無理な話だと思いますが…(;^_^A
Posted by 考える葦 at 2007年03月01日 11:04
それに、市中引き回しも付けたら完璧だったね!(爆)

えっ?なんか違う?(爆)
Posted by カンジ at 2007年03月01日 12:05
>濡れ手に粟のボロ儲けじゃないのか!?
裁判官、直球ですな。スゲー笑)

しかし日本って刑軽いんですねー。
こんなに詐欺ってるのに3年ですか??
アメリカのように当てはまるもの全部足せばいいのに。。。
Posted by yu-ko at 2007年03月01日 13:02
考える葦さん>こんにちは!
オイラも残念です(´・ω・`)ショボーン
とりあえず、当該事件の被害者に被害弁償しちゃえば、被害が回復される(傷ついた心を除く)ので、こうなっちゃうんですよねぇ…。まあ、執行猶予期間は法廷最高の5年ですから、5年間は恐怖におののいて生きろと(交通違反でもぶち込まれる可能性アリ)。ただ、下手すると「だまされたことに気付いていない」という被害者もいたりするんでしょうね…。だから、悪い奴がのさばる。今度の刑訴法改正で「被害者の訴訟参加」が盛り込まれましたから、何らかの救済の方には働くのでは、と思います。

カンジさん>どもです。
えーっと、それはなんていう時代劇?(爆)
昔は詐欺でも下手すると「打ち首獄門」でしたもんねぇ…。

yu-koさん>こんにちは!
私もこの「ド直球」に思わず傍聴席から拍手しそうになりました。
詐欺は最高で懲役10年ですが、今回のケースは立件された事件の被害金額は400万円で、それについては返してしまっている。軽くせざるを得なかったんでしょうねぇ。何億イワしていても、事件を全部起訴するには、全被害者を特定して被害届を出して貰わないといけないし、その犯行日時、セールスのやりとりも正確に特定しなければならないので、難しかったんでしょうね。残念です。
Posted by こめろんぐ at 2007年03月01日 14:18
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