1992年12月4日 シドニー・キングスフォード・スミス国際空港−
1992年12月4日 ここは豪州の歌舞伎町・キングスクロス
1992年12月4日 運命の出会いは…(写真を追加)
1992年12月8日 相棒の名は「ランボー」
1992年12月14日 いよいよ旅立ちのとき
1992年12月15日 不思議な光景
1992年12月16日 前途多難。(地図追加)
1992年12月19日 相棒の危機
1992年12月23日 アデレードの恋、そして別れ
1992年12月24日 最高のクリスマスプレゼント
1992年12月26日 どこまでも、どこまでも続く直線道路
の続きです。
27日夜、Balladoniaロードハウスにライダーが来た。顔がアジア系なので声をかけると、香港人だという。バイクはBMW K75。すごいバイクだが、メチャクチャに壊れていた。どうしたの?と聞くと、「トラックを追い越そうと思ったら、そのトラックも対向車線に出やかったのさ。追突しそうになってハードブレーキングをしたため、転倒して一回転し、ブッシュで止まった。ひどい目にあった」。すげえ…。それだけのクラッシュなのに、フロントフォークも曲がってないし、フレームも無事。エンジンのヘッドカバーも大きくえぐれてるが(BMWの2輪のエンジンは水平対向エンジン)、エンジンはかかる。頑丈じゃないか、BMW。高いだけある。
12月28日朝。Balladoniaロードハウスの夜明けは早い。何せ、時差を修正したばかりだ。6時にはすっかりお日さまが高くなっていた。
簡単な食事を済ませ、7時半に出発する。
いよいよナラボー平原のラストステージ。緑の草原の中を走ったと思うと、うっそうとした林が現れ、最後には北海道・美瑛を彷彿させる丘の光景が広がる。世界は美しい。風も気持ちいい。
しばらく行くと、対向車線に信じられないモノを見た。
電動車いすが車道を走ってる。
そんなバカな。ここは街中じゃない。人がまったく住まぬ地、ナラボー平原だぞ?
思わず停車する。すると、背後から車がやってきた。サポートカーだった。
なんでも、彼はオーストラリア人で、ハンディキャップを乗り越えるべく、この電動車いすでナラボー平原横断にチャレンジしているのだそうだ。
サポートカーのスタッフがステッカーをくれた。こんなキャッチフレーズが書かれていた
「Keep the DREAM alive Keep on trekking」
夢を生かせ、前を向いて歩き続けよう。
なんだか、ものすごくでっかい勇気をもらった。彼と握手し、お互いの道中の無事と健闘を誓い合った。

ステッカーは予備タンクに貼った。つらかったとき、元気をもらったステッカーだ。
さあ、行こう。
出発から3時間半、ようやく町が見えた。Norsemanだ。2日半かけたナラボー平原横断はここで終わった。長かった。ホントに長かった。
さて、Norsemanからパースまでは道が二手に分かれる。1つは北回りで金坑の町・カルグーリーを経由し、内陸沿いに走るルート。ここには奇岩・ウエーブロックがある。もう一つは南回りで、海沿いにパースへ走るルート。風光明媚な観光地が点在している。
ボクは南回りを選択した。北回りは見るべきところがウエーブロックしかないが、ウエーブロックはそれほど、規模が大きくないらしい、というのだ。それに、ボクは海が好きなのだ。
時間はお昼というのはまだ早い。この際、もうちょっと走って昼食にしよう、と思い、ガソリン給油のみで出発。これが失敗だった。
海岸の町・エスペランスまで、町らしい町がなかった。ようやく、遅めの昼食にありつくが、べらぼうに高い。昨日までは長距離の連続だったので、ここで泊まろうと思っていたが、キャラバンパークの値段もメチャクチャ高い。
ここは西海岸の高級リゾート地なのだ。妙に俗化してて、ひなびた港町というイメージはガラガラと崩れ去った。
おまけに銀行も「BOXER DAY」とかで閉まっている。
なので、さらに先へ走ることにし、180キロ先のRavensthorpeまで走った。今日はここまで。
翌29日。ゆっくりおきて午前8時に出発。この辺りの道は、アップダウンあり、ワインディングありで、ここまでの「飽きた」状況にはならない。特にナラボーは、バイクで初めて「居眠り運転」一歩手前だったほどだしなぁ。ほどよい変化は、返って疲れない。車だと「カーステレオ」があるのでさほど、飽きないそうだが。
しばらくは内陸の道を走り、昼過ぎに港町・アルバニーに到着。街ブラし、昼食のハンバーガーを頂く。ちなみに、このアルバニーの郊外にはもろ「ピンクレイク」という湖もあるが、この日は天気が悪く、ピンク色に見えなかった。残念。
アルバニーからデンマークまではまた海の見えない国道1号線を行く。地図上では海が近いのに、そのにおいすらしない。海が見たくなり、デンマークで脇道に入る。Ocean Beachという浜があるようなのでそこを見たくなった。

しつこいようだが、南氷洋である。海が青いなぁ…。
さて、4時に出発。国道1号線はこのあと、内陸を北上してパースに向かう。ボクはこのルートに来たからには、南氷洋とインド洋の境目にあたるリーウィン岬に行きたい。なので、国道1号線を外れる必要がある。
国道1号線を外れると、そこにはまるで北海道のような風景が広がっていた。牧場地帯、森林、ワインディング。こういう道は懐かしさすら感じる。カーブがいとおしい。

日が落ちる前にペンバートンという街に着いた。スーパーがまだ開いていたので、ステーキ肉を買い込む。それでも5ドル。やすい。サイドディッシュは野菜をコンソメスープで煮たポトフ風。それにしても、米をガソリンバーナーとコッヘルで炊くコツが完璧につかめてきた。まあ、毎日やってるもんなぁ。
明日はインド洋を拝むはずだ。そして、いよいよ西オーストラリア州の州都、パースにつくはず! てか、年末だぞ。思いっきり。













































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