オイラが最初にインディーカーシリーズ(当時はCARTという団体が主催してましたので「CART」という呼び名もありました)をテレビで見たのは、20年ほど前です。
当時はNHK衛星第一で放映してて、友人が「見てみ」というので、深夜に見に行きました。
なんじゃこりゃああああ!F1とはまた違う、ド迫力に圧倒され、一発で惚れ込みました。その次の週、貧乏なくせにローンでBSチューナーとBSアンテナを買い込みました(爆)
何が魅力だったかって、まずはその個性的なメンツです。
元F1チャンプのエマーソン・フィッティパルディとCARTチャンプのリック・メアーズがタッグを組む名門チーム「ペンスキー」は、マルボロカラーをまとい、F1で言うところのマクラーレン的な位置づけ。
強豪チーム「ニューマン・ハース」からは元F1チャンプのマリオ・アンドレッティと息子のマイケルが参戦。一方、別々のチームで戦う親子鷹=アル・アンサーシニアとJr.。
全然勝てないけど、ずーっと2位でポイントリーダーをキープする「ミスター・セカンド」ことボビー・レイホール。
インディ500で最多の4勝を挙げた生ける伝説=A.Jフォイト。
日本からアメリカンレーシングに殴り込みをかけたサムライは、なんとあの松下幸之助の孫、ヒロ・松下。
そして、F1と最大の違いとも言える「ローリングスタート」。ペースカー(F1でいうところのセーフティーカー)の先導で隊列を整えて走り、ホームストレートで止まらずにそのまま加速してスタートします。スタートラインを超えるときに、グリッド順を守っていればいいというルールですが、これは「追い抜き中だろうがほんのちょっとポジションを守っていればいい」というもの。前の車はわざと減速して後ろをビビらせたかと思うと、後方もそれを読んできっちりオーバーテイクにかかったり。各ポジションで複合的に駆け引きが繰り広げられるので、最初の全開バトルはF1よりも手前のホームストレート上で見られます。その味わいは、相撲で言うところの「立ち会い」に似たものがあります。
バトルもすさまじい「超高速バトル」です。インディとF1を舞台にした漫画「ジェントル萬」の台詞にありましたが、
「F1の380キロは最高速度だが、インディの380キロは戦闘速度だ」当時のF1は380キロ出たんですが、インディーのオーバルコースだと、最高速の380キロでサイドバイサイドのバトルを展開します。もう、壁と隣のマシンがぎりぎり通すか通さないか、というところまで攻め立てます。手に汗握る展開ですよ。マジで。
もちろん、ちょっとでもマシンが接触しようものなら、2台もろとも大クラッシュ! マシンの原型なんか残りません。それでもドライバーが生きてるから、すごいなあと。
で、マシンがクラッシュすると、インディーはF1とちがって躊躇なく、フルコースコーション(全コースイエローフラッグ=追い越し禁止)となります。ペースカーが出てきて隊列を整えるのですが、このときに当然、マシンの差が詰まってまた、バトルが始まるわけです。ペースカー明けのローリングスタートはF1のように間延びした再スタートではなく、各ポジションでオーバーテイクを仕掛けあう最大のポイントとなります。
ところで、オーバルコースの場合は燃料給油とタイヤ交換の間に、2,3周の周回遅れを食らいます。なので、上位チームほど、ピットインのタイミングを他車のクラッシュに合わせたがります。レースが平穏なものだった場合、我慢しすぎて本コース上でガス欠する車が出てくることもあったりして、笑えます。まあ、惰性でピットまでは走れるのですが。
そんな感じで、F1よりもピット作戦の幅が広く、終盤での大逆転もあったりするので、目が離せません。その一方で、たまに「ペースカーで走ったままゴール」ということもあり、大いにずっこけます。この意外性もたまらないようその一つです。
当時のCARTはオーバル、ストリート(公道)、サーキットの3つがあり、ドライバーがそれぞれ得意分野が違っていたので、チャンピオン争いは最後までもつれることが多かったんです。つまり、消化試合が少なく、楽しみも長かったんですね。
その後、インディーにナイジェル・マンセルが参戦して初年度でチャンプを取ったり、アレックス・ザナルディがCARTに復帰していきなりチャンプになったり、ファン・パブロ・モントーヤが(以下略)
で、オーバルレースがIRLに分かれて分離開催(残った方はチャンプカー)となり、2008年にIRLがチャンプカーを吸収して再度1本化したり、いろいろありました。
マンちゃんがCARTにでた頃から見なくなってましたね。NHKが放映しなくなったので(^_^;
さて、今度は我らが佐藤琢磨が出場することになったわけです。どういうメンツがいるのか、エントリーリストを見てみます。
http://www.indycar.com/drivers/ から見てみます。
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ペンスキー(名門中の名門)
エリオ・カストロネベス(インディー500で3勝、昨年はポールトゥウィン)
ライアン・ブリスコー
ウィル・パワー
(昨年とメンツ変わらず)
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チップ・ガナッシ(強豪)
スコット・ディクソン(03年、08年のチャンプ)
ダリオ・フランキッティ(07年と09年のチャンピオン)
(去年と同体制)
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ニューマン・ハース・ラニガン(強豪)
武藤 英紀(3シーズン目でアンドレッティから移籍)
(まさか1台ということはないので、もう一台出ると思うが…)
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アンドレッティ(マリオがオーナー)
マルコ・アンドレッティ(マリオの孫、マイケルの子)
ライアン・ハンターレイ
トニー・カナーン(04年のチャンプ)
ダニカ・パトリック*(たびたびF1進出がささやかれる女傑)
●ドレイヤー&レインボールド アナ・ベアトリス*
マイク・コンウェイ(元HONDAテストドライバー)
ジャスティン・ウィルソン(元F1ミナルディ)
●KVレーシング(オーナーの一人が元チャンプのジミー・ヴァッサー)
佐藤琢磨(元F1。ご存じ、日本最高のドライバーの一人)
E.Jヴィソ
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サラ・フィッシャーレーシング(オーナーはインディー初の女性ドライバー=現役)
サラ・フィッシャー*
ジェイ・ハワード
●ド・フェラン・ルクソ・ドラゴン(あのジル・ド・フェランが既存のチームと合同した)
デービー・ハミルトン
ラファエル・マトス
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HVMレーシング シモーナ・デ・シルベストロ*
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デール・コイン ミルカ・デュノ*
●A.Jフォイトエンタープライゼス(伝説の男が設立したチーム)
ヴィットール・メイラ
●コンクエスト マリオ・ロマンチーニ
●FAZZT アレックス・タグリアーニ
●パンサー ダン・ウェルドン(05年のチャンプ)
<*は女性ドライバー>
女性ドライバーが今年は5人も出るんですね! これはすごい。国籍も多彩です。
さて、初参戦の我らが佐藤琢磨は、バハでの合同テストでもそこそこの成績を残し、準備は万端でしょうか。
もし、インディー500で表彰台に上がれば、F1(サーキット)とIRL(オーバル)の両方の「インディー」で表彰台に上がるという初の快挙となります。
もう一人の日本人、武藤君は08年から参戦し、その年はルーキーオブザイヤーを獲得。勝てる体制を求めて強豪・ニューマン・ハースに移籍しました。彼の走りにも注目したいですね。
気になる今年のインディーのカレンダーは以下の通りです。(
http://www.nifty-kaigai.com/2009/08/irl2010919-891e.htmlを少し改良)
| Rd | Date | | Country | Circuit |
| 1 | 03月14日 | Sunday | ブラジル・サンパウロ | 2.6-mile Street course |
| 2 | 03月28日 | Sunday | セントピーターズバーグ | 1.8-mile street course |
| 3 | 04月11日 | Sunday | バーバー | 2.38-mile road course |
| 4 | 04月18日 | Sunday | ロングビーチ | 1.968-mile street course |
| 5 | 05月01日 | Saturday | カンザス | 1.5-mile oval |
| 6 | 05月30日 | Sunday | インディアナポリス500 | 2.5-mile oval |
| 7 | 06月05日 | Saturday | テキサス(ナイトレース) | 1.5-mile oval |
| 8 | 06月20日 | Sunday | アイオワ | .875-mile oval |
| 9 | 07月04日 | Sunday | ワトキンズグレン | 3.37-mile road course |
| 10 | 07月18日 | Sunday | トロント | 1.721-mile street course |
| 11 | 07月25日 | Sunday | エドモントン | 1.973-mile airport course |
| 12 | 08月08日 | Sunday | レキシントン | 2.258-mile road course |
| 13 | 08月22日 | Sunday | インフィニオン | 2.245-mile road course |
| 14 | 08月28日 | Saturday | シカゴランド(ナイトレース) | 1.5-mile oval |
| 15 | 09月04日 | Saturday | ケンタッキー(ナイトレース) | 1.5-mile oval |
| 16 | 09月19日 | Sunday | もてぎ | 1.5-mile oval |
| 17 | 10月02日 | Saturday | ホームステッド | 1.5-mile oval |
琢磨が未経験の「オーバル」は第5戦までありません。この間のストリート、サーキットでいかにポイントを稼ぐかが今シーズンを占うかもしれません。
もうすぐ開幕です。残念ながら、地上波での放送はなく、BSも放送無し。
まじでGaoraを契約しようかな(^_^;
がんばれ!琢磨!